今季のドッグダンスシーズンが始まりました。
いろいろな団体が競技会やファンマッチを開催します。我が家にとっての幕開けは、山中湖woofで開催のオプデス競技会から。

昨年1年間はドッグダンスイベントにブランクのあったシュンクン。怪我の療養もあったけれど、演技中にストレスサインが多く見られることが気になり出陳のために練習を積むことをストップすることにしたためです。
演技中の鼻鳴きにはいろいろな因子があると推測できます。
1.演技を構成する1つ1つのコンテンツの理解精度に自信がないこと。
2.人前での演技は衆目に晒されるため、そのことが苦手であること。
3.リンクという囲いの中に入ること自体にトラウマがあること。
etc...

以前は、ドッグスポーツで練習の成果を発揮するためにはトレーニングを密に積み上げれば良い、と考えていました。でも、それだけではダメなのではないか、とも思っていました。精神面を強くするためには、「とにかく経験値をあげるために競技会やイベントに出すべき」という考え方もありますが、それをやって私の犬たちはつぶれたことも事実です。精神面、感情面でのサポートを、イベントに出ない方法で模索してみました。
この競技会でのパフォーマンスにおいては、シュンクンの場合はそれが功を奏したように実感しています。


Tタッチの理念の1つに、「身体・精神・感情」のすべてのバランスをとれることが大事、ということがあります。

シュンクンの場合、身体のバランスも疾患のために悪いため、感情が不安定になりやすいことは前提にあります。身体のバランスは、日々の運動保証だけでは偏ってしまいがち(使いやすい部位だけで体を動かすため、各部位の筋肉量が均等でないことはままあります)。これについては、昨夏からバランスエクササイズを行っており少しずつ四肢の筋肉量の不均等さ、腸腰筋の少なさ、などが改善しつつあり、立ち姿などにもあからさまな変化が出始めています。

私はトレーニングの積み上げそのものも「身体」と捉えています。演技の構成を犬が理解し始めると、ポジションやトリックの流れを覚えて身体を使うからです。また、表面的に目で見て分かりやすい、という点でも「身体」として認識しています。
1曲の中で使われるすべてのポジションとトリックの理解精度の確認&刷り込みなおし、を数か月かけて行いました。

シュンクンの心の問題へのアプローチとして、身体よりも「精神」と「感情」へのネガティブなものを払拭したい思いが強くありました。
自分が出陳しない競技会場にいるだけで、カーミングシグナルを出しまくっていたシュンクン。「ステイ」や「伏せ」「ハウス」などのコマンドを出されれば自制心でそこに留まることはできるけれど、「厭な場所だ」「何かをやらされるんだろう」などという感情を、人間がコントロールすることは不可能です。
「成功体験で楽しく終わる」は鉄則ですが、既にそれに失敗してトラウマを抱えた犬の場合は成功体験に導くのが非常に難しい。
ドッグダンスによって生じたトラウマを、ドッグダンス以外の方法で払拭するためにTタッチを用いてみました。

実は、この競技会の前日は清里にて個人の馬主さんの馬へのTタッチセッションに出向いており、その農場の駐車場でずっと待機していた我が家の2頭。馬へのワークの恩恵は、4日間の馬のWSに犬達を同伴した時にも感じていました。直接、犬にTタッチをしないのに、精神的に非常に落ち着いて過ごすことができるのです。
このことも競技での感情面の落ち着きに影響があったように思います。

もちろん、自宅でのTタッチも競技会の10日程前から意識的に1日5分ほど行いました。
競技当日、会場脇のフリースペースで一般犬のオフ会があり、競技開始直後に興奮した犬同士による争いや吠え声による喧噪が強烈でした。競技に参加する犬たちがクレートの中でわさわさしたり、怯えたりする反応を見せていました。
もちろんシュンクンの耳も目も反応。よろしくない兆候です。
走り遊ぶ犬たちが見えない会場隅に移動してTタッチによるボディワークを施しました。気持ちはざわざわしているようでしたが、その場にとりあえず居られる(意味が分からない方は、TタッチのWSでお待ちしています)ように。

この半年間のトレーニングの取り組み、Tタッチによるアプローチ、などが上手くいったのか、シュンクンは1度も鼻鳴きすることなく2分40秒を踊り切ることができました。
このことが とても とても嬉しい。
強く繋がっている瞬間を実感できた時間でもありました。中盤以降はあたふたしてたけどね(笑)。

オマケに、エントリークラス1席&オールクラス最高芸術点賞、までいただいて本当に驚きました。
この半年間、取り組んできたことが本リンクで生かせるかどうか、を検証するためにエントリーしたので、順位や点数に重きをおいていなかったのですが、人に認めていただけることは嬉しいことではあります。総出陳者数が少なかったから、芸術点賞いただけたのも事実ですが。

HTM部門 ノービスクラス 1席(技術点 9.03 芸術点 9.16)
最高芸術点賞

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2017.04.09 / Top↑
昨秋11月に続き、21日~24日の4日間、那須野ヶ原ファームで開催された「馬のためのTタッチ」ワークショップに参加してきました。
今回は、チーたん・シュンクンはもちろん、もみじとカエデも同行しました。日中のほとんどの時間は車中で過ごしますが、夜中はお宿で運動会したりして猫たちもそれなりに楽しんでいたようです。

今回も、多くの学びと気付き、出会いと再会の連続。
馬へのワークセッションを通して、自分の犬たちに必要なこと・試してみたいこと、などもたくさん感じることができました。

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ボディラップにより、前半身と後半身の繋がりを意識することで、歩き出しの姿勢や、後脚の歩幅などに大きな変化が確認できました。


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ネックラップ  刺激への反応性の高い馬、トラウマを抱えている馬は首が高く上がりやすくなってバランスを崩しがちです。首にラッピングすることで、頭部が下がり冷静に考えることがスムースになります。


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ファームは丘の上にあるため強風。シュンクンのお耳、立ち耳になってます(笑)

デビ-先生や通訳の岡さんはもちろん、参加されていた方々から馬についての解説もたくさんいただき、ありがとうございました。
この場にいられたこと、そのこと自体にも感謝。
静かにワークを受け入れてくれた馬たちには、さらに さらに感謝です。
次回の馬のワークショップは、暑っい岐阜にて7月16日・17日に開催されます。1日だけでも行きたいなぁ。




2017.03.25 / Top↑
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2017.03.25 / Top↑
3月19日(日)は、埼玉県伊那市でダンスデモをさせていただきました。
伊那市主催の「こども☆夢☆未来 フェスティバル」のイベントの1つとしての出演依頼でした。

被災した動物も避難所で過ごせることもありますが、ケージの扉を子供が勝手に開けてしまい、脱走して事故に合ったり、行方が分からなくなってしまう犬猫もいるそうです。そうした残念な事故が起こらないように、「犬猫との共生を考えるきっかけになってほしい」ということが出演依頼の主旨でした。

出演時間・回数、などもこちらに任せてくださる、という依頼でしたので、1ステージは基本的な「シツケ」とトリックの紹介。1時間ほど休憩してからドッグダンス5組のデモ。
と、は言いつつも、基本的なシツケについては構成もすべて知人のIトレーナーに丸投げ

チーたんとダンスデモデビュー!
の予定でしたが、やっぱり無理~
ということで、基本のシツケのデモ。
「スワレ」「伏せ」「一緒に歩く」の3つだけ。
オヤツありありでしたが、チーたん 落ち着いてデモできました◎
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チーたんのピンチヒッター、シュンクンとのダンスデモ。
ダンスにトラウマを抱えてしまったシュンクン。この半年間、丁寧に1つ1つのポジションの理解精度に留意してきました。練習時は、不安やストレスの表れの鼻鳴きが一切出なくなって2か月。今季のイベントから競技にも復帰予定。
このダンスデモは、今までの練習がシュンクンのメンタルを支えられるかどうか、の試金石になります。

リハーサルでは、スタート直後に鼻鳴き。
「ウソでしょ~」と、かなりガックリ。
でも、出演前までに10分ほど練習して、集中&自信復活に成功。
デモそのものは、おおむねよく出来ました。ムーブを変えたところ、理解の弱いポジションなどで焦ってしまっていた様子も見られたけれど、コマンドに的確に反応しようと質の良い集中を保てたことを実感できたのは事実。
シュンクン、トラウマを少し克服できたかな?
いつもシーズン初めが一番良く、イベントに出るごとに演技が荒れていく我が家。キチンと修正して、もっと自信をもって演技できるようにしていきたい。
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この衣装を着る無謀さについてのクレームは受け付けません

シュンクン自身が、人前でのダンスにも関わらず楽しんでいる瞬間を感じ取れて、とても嬉しかったし、楽しかった1日でした。
出演依頼をくださったUさん、事前の調整などを含め 本当にありがとうございました。

今回のデモが、自宅で飼っているワンちゃんに一歩踏み込んでみよう、と思っていただけるキッカケになればとても嬉しいです。



2017.03.20 / Top↑
昨年5月に受講したロクサンヌさんのセミナーはとても充実した内容で、このセミナーを受講したことによる恩恵は多々ありました。
トレーニング全般に対する見方も大きく変わるきっかけの1つになったことも事実。
視覚による情報収集が優先されるボーダーコリーにとって、嗅覚を使った遠隔での作業となるGRTはレトリバー種とは違う課題があります。この点についてのアドバイスもいただけ、実際にフィールドでのGRT作業でも嗅覚を使えるようになってきたシュンクン。
生後半年からノーズワークを取り入れ始めたチーは、1歳前後から驚異的な情緒面での成長を見せています(あくまでも飼い主目線での評価です)。このことにもノーズワークは大きな影響因子の1つと考えています。

そのロクサンヌさんが再来日する、と聞き、今回はシュンクン連れでの受講。
「基礎中の基礎」がいかなるトレーニングにおいても大事なことは、よ~く分かっているつもり。
だけど、ロクサンヌさんのトレーニングの構築の仕方を聞くにつけ、私の理解は「つもり」でしかないことを思い知らされます。

犬にとって「快」オンリーのトレーニングであることが最も重要で、ストレスもフラストレーションも絶対になく、成功にたどり着ける環境設定と課題設定にどれだけ配慮できるか。
こうした配慮の中で構築された「意欲」と「自信」は揺るがないものとなります。

綺羅りん、シュンクン、と2頭続けて犬をつぶしてしまった私には、ロクサンヌさんのセミナー内容は「身に染みて」よく理解できます。


昨年と大きく変わらないセミナー内容だっただけに、より深く理解できたように感じることができました。
シュンクンとのセッションでは、今まで気づきもしなかったことを指摘していただき、観察しているつもりで出来ていなかったことにも気付け、本当に参加してよかったと思えた2日間でした~。

ノーズワークは、一見すると「オヤツ探し」にしか見えないかもしれません。
けれども、行動学に裏打ちされた素晴らしい作業です。スキルアップと共に得られるものは、単に嗅覚作業のステップアップだけではなく、情緒面・精神面での安定やON/OFFの切り替え、自制心の向上、など多岐にわたります。
正しい理解と共に、ノーズワークが浸透していくのは嬉しいことです。



2017.02.18 / Top↑