約5年ほど前に、ヒメちゃんは ある動物病院で「隔壁脂厚型心筋症」と診断され、大学病院に行くことになりました。大学病院での診断は、
「心筋症の疑いは強いが、その診断はまだ時期尚早です。ただ、血圧が非常に高いので、降圧剤を服用してください。」
と言われたのでした。

私は臨床薬が大嫌いです。
薬の薬効が強ければ強いほど、用いることをためらいます。対処療法としては劇的に効果がでるでしょうが、肝臓・腎臓へのダメージがあるし、薬の種類によっては副腎へのダメージもあります。また、薬を服用することによる二次的疾患が出ることもあります。
最終手段として使うしかない場合はともかく、出来るだけ投薬は最終選択肢としたい、と今でも考えています。


「降圧剤」は二次的疾患として、血管系の癌の発症の可能性があります。また、一度飲み始めたら、生涯 飲み続けないといけない弊害もあります。
この時は、降圧剤を用いずに何とか血圧を下げるアプローチをいくつか取り入れることで、うまく血圧を下げることができました。
その後、年齢とともに 歯肉の色が白っぽくなったり、運動を好んでしなくなったりしましたが、一般的な高齢犬と変わらないように見えました。特に、パンティングを起こしたりするようなこともなかったため、大学病院に定期的に通うこともなく過ごしてきました。

1年半ほど前に、「緑内障」を発症しました。
眼に直接アプローチする方法としては、点眼薬のみでしたが、1年間ほどは眼圧のコントロールに成功していました。半年前あたりから点眼薬が効かず、眼圧は60前後です。健常眼圧が15以下であることと比べれば、ヒメちゃんは慢性的な頭痛と眼痛に悩まされている、ということです。

今夏、何度も富士五湖周辺に行ったのですが、散歩するヒメちゃんの様子がとても苦しそうでした。首都圏よりも海抜は1,000メートルほどは高い場所なので、軽度の酸欠なのかもしれない、と考えました。横浜に帰ると、いつも通りのヒメちゃんの様子に戻りましたが、血圧が高くて150前後(犬の血圧はヒトと同程度が望ましい)。
悩みましたが、8月から降圧剤を飲ませることにしました。

眼圧の測定は、月に一度、眼科専門医のところで行います。9月の測定値は、45。健常眼圧から比べれば まだまだ高い数値ですが、このところ半年間の数値に比べれば下がっています。おそらくこれは、降圧剤を用い始めたことが要因だと思われます。

安易に薬を服用させることは避けるべきだと思いますが、今回のことで、薬を極端に嫌うのも弊害がでてしまうのかもしれない、とも考えさせられました。
「緑内障を発症したこと」「失明したこと」、については何とも言えませんが、降圧剤を服用していれば『痛みからの早期の開放』を保障してあげられたであろうことは、間違いないでしょう。可哀想なことをしてしまいました。
来月16歳になるヒメちゃんに、降圧剤のせいで今から癌が発症することも考えにくい、ということも薬の服用を決めた理由です。

高齢犬の場合は、穏やかで快適な生活を保障してあげることが一番の優先事項だと思います。
昨年の初夏~秋にかけて、皮膚が炎症を起こすようになりました。四肢と尾、頭部が赤くなり痒がります。原因は不明です。発疹や虫食われ痕などはありません。昨年は、週に2回、薬浴でしのぎました。今年は、抗ヒスタミン剤を毎日飲ませることにしました。身体の赤味もひいて、エアコンの効いた室内でぐっすり寝ているヒメちゃんを見ていると、「これでいいんだな」などと しみじみ思います。
10月いっぱいまで、抗ヒスタミン剤を飲ませることになるでしょう。

QOLをどう保障するかは、同じ家で飼われていても、個体の 年齢・健康状態などによって違います。
我が家の場合、ヒメちゃんを「高齢犬」と見定める時期が遅すぎたのかもしれません。
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2012.09.18 / Top↑
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