簡潔に言ってしまえば、小康状態です。

年初のバイオプシー手術後5日目で、創傷部が熱患化し肥大。傷口を縫っている外糸は、内側からの炎症膨張で弾け切れました。
手術時、去勢術も併せて行ったのですが、陰嚢部も固く強張り、しこりのようなものが出来ていました。おそらく傷部の内側の縫合糸に反応したのだと推測できます。
その後、「湿潤療法」による、創傷部位の治癒を開始しました。

褥瘡や熱傷の治癒方法は この20年で大きく変わり、現在では「湿潤療法」が定着。湿潤療法とは、患部の湿度を保ち、決して乾燥させずに 自らの傷口から浸出する体液で再生治療する、という療法です。寝たきりの病人などは、同じ体位で寝る時間が多くなることで褥瘡が発症しやすいことは事実で、褥瘡部を湿潤療法で治癒させるために10年ほど前までは調理用のサランラップや水切り用ポリエチレン袋などを用いていたようです。被覆材として用いるそれらの材料が安価で入手しやすいこともあって、普及。
でも、それらの材料による湿潤療法ではトラブルが起こりやすいこともあり、また 近年では優れた被覆材が医療用として開発されたこともあって、ラップやビニール袋は用いられなくなったそう。

私自身は、アラフィフ世代。転んで出来た傷は、乾燥させてカサブタを作って治した世代💦
シュンクンの治療によって初めて「湿潤療法」を知ったくらいに無知でした。
自宅での包帯替えが必須になるため、今までに何種類もの材料を購入。防水用ロールフィルム、粘着包帯、サランラップにポリエチレン袋・・・
しかし、サランラップを用いた際には、傷口上で撚れたラップが固く重なり皮膚に食い込んで 健常だった肘の内側が裂開。
肘に当てたものを固定するために肘周りを包帯などで固定したのですが、歩いたり、生活したりすることで肘の内側に圧がかかり、皮膚も肉も裂けたのです。これについて、主治医にどうにかならないのか訴えたものの、
「肘関節の皮膚を先に作る方が大事。これは後からどうにでもなるから。」
とのことでした。
2月~3月にかけて、この部位の裂開はさらに悪化し、腱が露出するまでに。
見かねて、ギブスの使用を提案したところ、その案を採用してもらえました。2週間ほどで裂開部の筋肉再生は進みました。

3月の初旬には、肘の内側も、肘関節側も、傷口そのものは割合にキレイになりました。とは言っても、赤い筋肉組織が剥き出しです。あとは、表皮ができるのを待つだけ。
「2週間程度で再生できるでしょう」との主治医のお言葉。

しかし、1ヶ月以上経った今もまったく進展なし。
皮膚再生の特別チームに在籍していたことのある看護師の知人が、「今どきラップやポリエチレン袋などを臨床現場で使わない。ハイドロサイトなどできちんとした管理をすべき。傷口は包帯替えごとに洗浄も必須だよ。」と教えてくれました。
ハイドロサイト?
ハイドロサイトって何?
洗浄?
洗浄なんて一回もしたことないよ~(泣)

主治医は、長野県の執刀医の弟子のような存在だったため、手術後には1回しか岡谷へ受診に行っていなかった飼い主。
同じ系統の病院なら、治療法も同じハズ、と考えたからです。
手術前、手術後の情報(問診、画像など)も、引き継がれていましたから、当然、治癒の経過も岡谷の先生に定期的に報告されている、と思い込んでいました。

でも、看護師さんのアドバイスを聞いて、「もしかしたら、東京と岡谷で治療法が違うかもしれない」と思い、岡谷へ。
治療法は湿潤療法で同じでしたが、用いる材料が違いました。全て、医療用材料。
当たり前、っちゃ 当たり前です。

ギブスは、免疫が下がるため再生治療には良くない。
これだけ治癒が進んでいないのであれば、患部感染が疑われる。希釈イソジンで洗う。
感染の原因となるので、傷部周辺の毛はバリカンで剃る。
ハイドロゲル&ハイドロシートを使用する。
緩衝材としてオルテックスを使用する。
蒸れは厳禁。

処置そのものが、全然ちが~う。
治癒が進まずモヤモヤした気持ちを抱えたまま過ごしたこの1ヶ月は一体何だったのでしょう。
思うように体を動かすことのできなかったシュンクンのストレスとフラストレーションは・・・

医療用材料を用いたからといって再生治癒が順調に進んでいるわけではありませんが、日常を楽に過ごしているシュンクンの様子を見れば、どちらの材料を選択すべきなのかは一目瞭然。
包帯替えの間、シュンクンは大人しくできるため自宅での処置も可能です。経過診療のために週に2回ほど岡谷に通うことになりました。ちょっと遠い(片道200km強)けれど、それで前進できるなら通うよ 母は。

治癒経過が小康状態に入って10日過ぎても変化がないなら、治療法を変える、または 病院を変える、べきなのかもしれない、と強く 強く 思いました。

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処置法を変えて2日目。外側から薄皮が張り、褥瘡の露出部が小さくなりました。薄皮が乾燥気味なので、カサブタ状になって剥がれ落ちるかもしれませんが、とにかく この1ヶ月で初めての変化です。

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こちらは裂開部が大きいため、目に見える変化は未だなし。







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2016.04.13 / Top↑
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