昨秋、ヒメちゃん自身はどんな「お別れ」を望むのか、ACのできる友人に訊いてもらった。
ヒメちゃんはもう、すべてのことに満足していて 欲しいものもないし、執着がないのだと言われた。ただ、「可能なら、みんなに見送られたい」っていうことだけが、唯一の望み。

私は その答えから、家族や動物達に囲まれて逝きたいのだろう、と考えた。
だから、私の予定がバタバタしていず 自宅でゆっくり出来る時が、「その時」なんだろうか・・・、なんて思ってた。

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昨年末~年明けにかけて、体調が優れず、立てず、食べれず、飲めなかったヒメちゃん。
自宅で毎日、輸液することで ずいぶんと回復できた。
寒かった今冬は、気温や湿度の影響をダイレクトに受けてしまうことも何度かあったけれど、何とか冬を越せた。

3月に入ってからは、自力で飲める水の飲料が増えたため 輸液はストップ。
食欲もあり、排便も問題なかった。
シュンクンのアジ練習にも毎回、同行。シュンクンの順番が来るまでは 私に抱っこされたり、シュンクンの練習中はS先生に抱っこしてもらったり。アジ仲間の談笑する場所まで自力で歩いていき オヤツをいただいたり、
「頑張ってるね~、すごいね~」
「偉いね~」
と、言葉をかけてもらうことが楽しみだったようだ。

先週のアジ練中も いつものようにS先生に抱かれたまま、気持ちよさそうに過ごしていた。
なんだかそのままアチラに旅立ってしまいそうに 穏やかな雰囲気だった。
だけど、帰宅すると ぐったりと寝たままで、かなり疲れているのがよく分かった。
「その時」は刻々と近づいているな、とも思った。

先週末、私は2日間 愛媛の友人と共にセミナーをすることになっていた。
直前で 開催を中止することも頭をよぎったけれど、予定通り行くことにした。
動物たちのQOLをあげるための情報を発信する私の活動を、ヒメちゃんが誇らしく思ってくれているようだったから。
食事ケアをはじめとする様々なホリスティックケアを学習し始めた理由は、ヒメちゃんの心疾患がキッカケだったし、
健康に歳を重ねることが出来ている自分の姿が、セミナー内容の裏付けになる、とも思っていたような雰囲気でもあった。

金曜夕方に関東を出発。夜8時頃に 静岡県内のSAでいつも通りに生肉も食べられたし、水も少量飲んだ。京都のSAで排便。少し疲れた様子ではあったけれど、普通に見えた。
翌朝、愛媛の目的地に着くと 水を飲めないし、食べられない。
急いで500mlを輸液。
この後から、一切 食べ物は受け付けなくなった。食事に限らず、ヨーグルトやプリン、菓子類などもNG。
土曜夜、日曜朝は水を少量は飲むことができた。
でも、日曜朝の様子では かなり辛そうであったことも事実だ。

2日間のセミナーは各5時間。その間、ヒメちゃんは車で待機していた。
天候に恵まれなかったことも、体調を悪化させた一因かもしれない。
日曜のセミナーを終えた頃には かなり衰弱してぐったり。
友人に ヒメちゃんへのヒーリングをしてもらってから、帰路へ。
落ち着ける自宅に早く連れ帰りたい気持ちと、運転中に息を引き取ってしまうかもしれない と不安な気持ちの両方が、私の気持ちをザワザワさせる。
往路の行程もタイトなスケジュールだったし、2日間の講師で私自身もかなり疲れていた。
一気に横浜まで運転することもできず、休息をとるたびに後部座席でヒメちゃんに添い寝した。浅い吸い込みと静かに長い吐き出しの呼吸。命の灯が消えかかっていることが伝わってきた。

夜が明けると日差しも暖かく、少しヒメちゃんの様子も変わった。
昼過ぎに自宅に帰宅。大量の荷物を車から降ろしたり、洗濯機をまわす私の姿を横たわったままヒメちゃんは見ていた。
夕方の診療時間になるのを待って 獣医へ。
「今以上にできることは 何もありません」
と言われ、可能なら、1日2~3回、1回300~500mlの輸液をゆっくりと行うよう指示される。

夜、バニラアイスをほんの1口。
肉のゆで汁とヤギミルクをスポイトで飲ませると、少量だが飲めた。
でも、20分ほど後に嘔吐。嘔吐したものが 器官に入ったかもしれない。
夜間、寝ながらゼロゼロとした呼吸が時々。1時間おきくらいに ガーゼに生理食塩水を浸して、口の乾きを抑える。
飲食しなくなって丸2日。粘膜が乾燥すると、感染症を起こしやすくなってしまう。
視力を失った右目の白濁が増し 血管が拡張していたため、ヒアレインも1時間おきに点眼。

ウトウトしながら添い寝の状態での介護。
ほんの少しでも私の身体がヒメちゃんから離れると、ジリジリといざって寄り添ってくる。

朝方 呼吸が落ち着き、静かな寝息に変わった。私も少し寝る。
8時頃、ヒメちゃんを起こしに様子を見に行くと、か弱い呼吸。抱くと、頭部がガックリと落ちる。そのまま横向きに置くと、息を吐きながら弱く前足が痙攣し、息を引き取った。
享年17歳6ヶ月。

私を 深く深く 愛してくれたヒメちゃん。
お母さんも ヒメちゃんのことを とても深く愛していたよ。
ヒメちゃんが言ってた「みんなに見送られて旅立ちたい」の‘みんな’は家族のことだけじゃなかったんだね。
先週は アジの先生や仲間に、
週末は四国の友人ご夫婦に、セミナー受講してくださった方々も含め、
ママとヒメちゃんを知る多くの友人を含めて、
‘みんな’に見送って欲しかったんだね。
ヒメちゃんなりに 「お別れ」もちゃぁんと告げたんだね。


レディさんや綺羅りんはもちろん、他にも多くの天使達が美しい光となってヒメちゃんを迎えに来、ヒメちゃんはその光に溶け込んで 螺旋を描きながら天へ上っていったらしい。
たくさんの「愛」をありがとう。
ヒメちゃんのような素晴らしい子が 17年半も側にいてくれて、お母さんは本当に幸せでした。
ありがとう。
ありがとう。




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2014.04.15 / Top↑
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