7歳になったばかりの友人の犬N君が、先日 胃捻転になった。
キラと同じ歳だったし、ドッグダンス競技に出始めた頃も一緒だったし、トレーニングに関する考え方が近い飼い主さんであることもあって ダンスに関する練習・イベント・競技でもほとんど一緒に過ごしてきた子だ。
私にとっては かなりショックな出来事。

吐きそうだけど吐けず 苦しそうな症状が夜に始まり、夜間診療にかかったものの、様子見の指示。
翌朝、かかりつけ医にかかっても ハッキリした判断はもらえず、違う病院を紹介。
3件目の獣医でやっと「胃捻転です。すぐに手術の必要アリ。」と言われたそうな。

この子は 胸の深い犬種の中でも 特に胸が深い個体だったため、胸部の膨張が顕著ではなかったことが、獣医師の所見を迷わせたらしい。だけど、胃捻転時特有の折れ線もレントゲンに写っていたというし、胃の噴門部と胃の下垂方向が逆になっていることは写真からわかるハズで・・・
症状が始まってから 半日以上も処置をしなかったにも関わらず、一命をとりとめ 現在は自宅で通常生活を送りながら療養ができていることは 本当に幸運なのだと思う。


今回のN君のことを知って、やっぱり私の頭にはキラの最期のことがよぎる。
あの時は、時間的な余裕はなかったし、「気胸」という病気に対する予備知識が私にまったくなかった。
獣医師のいいかげんな所見を信じ、帰宅していいと言われて帰宅したし、病院を出て15分もしないうちに劇症症状を起こしたキラに 同病院に戻ることしか思いつかなかった。
結論から言えば、「気胸」に対する経験もなく 浅い知識しかなかった病院に命を委ね、苦しんだ挙句 絶命したのだった。

「胃捻転」や「緊張性気胸」のような突発的なトラブルに、対応できる獣医師がほとんどいない ということが、今回のことでも明白だ。
N君の場合、2件目のかかりつけ医が 経験豊富な老獣医師へ紹介したことが功を奏した。この先生は 大学病院に長く勤務されていたらしく、経験もあり 考え方もとても柔軟だったらしい(Nママ談。)
知識とスキルがある獣医師はもちろん、信頼・評価に値すると思うけれど、
「自分の力量に負い兼ねるかもしれない」と思った時点で、信頼できる他の医師に委ねることのできる医師も素晴らしいと思った。

人間だから、個々にできることには「限界」があるのは当然だ。
得意・不得意もあるだろう。
自分の不得手を自覚するからこそ 他院を紹介できるのだし、そうしたことを克服するために精進する気持ちも生まれるはず。


今回のアクシデントの件で、キラが最期にかかった磯子の病院を やはり評価できない気持ちは強まっってしまったなぁ。
キラの担当医は一介の雇われ獣医師で 「気胸」の診断・所見なども出来るはずもなく、当然 全ての判断は院長所見だったのだ。だけど、キラの死後に 診療方針がどうだったのか訪ねた時も、院長は私と顔を合わせた際も一言もなく 頭を下げるでもなく、黙殺された。担当医が私に謝るばかりだった。もし、私が訴えた場合には 彼は病院から切り捨てにされたのだろう。
あの時、結果は同じでも、「経験がないから どこまで対応できるか分からないけれど・・・」という話を院長が 私にしてくれていたなら その後の飼い主の苦しみは 違うものになっていたかもしれないのに、と残念に思う。

自分に対する反省もある。
医療については「過信」は禁物なのだ。
磯子の病院は外科執刀においては有名だけど、他の疾患もオールマイティであるはずはなかったのだ。
医師側の「過信」は罪に値するくらいに問題だけど、飼い主側の医師への「過信頼」も禁物なのだ。
N君のケースでも、「様子見しましょう」と言った愚かな1件目の獣医師の言葉は信じず、翌日にまた別の獣医を訪れたNママの姿勢がN君を救ったのだから・・・


お願いですから、医療に携わる方々は 謙虚な気持ちを保って精進し続けてください。


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2014.03.30 / Top↑
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