シュンクンをアジリティ競技から引退することを決めてから 既に20日が過ぎた。

今は 上下運動(ジャンプなど)を伴わない自由運動をしながら、1日の適正運動量を探っている状態。
アジ練に行かなくなって1週間で、シュンクンは夜中に家内を徘徊するようになった。暖かい陽気の日は、1時間前後の山での自由散歩・服従訓練などを保障しているけれど、これらの活動では シュンクンが充たされていないことがよく分かる。

アジリティというのは、走る・跳ぶ、という犬の本能行動を触発する動きが連続するうえに 人間との共同作業だ。
勝手な行動をしないシュンクンにとって、「ハンドラーが共に走りながら指示を出し それに自分が走りながら応える」という活動そのものが 脳内物質の放出に繋がるくらいに魅力的な運動だったのだと、心底思う。

ジャンプをしなくても済むGRTの真似事のようなトレーニングも始めた。
それなりに楽しそうではあるけれど、ハンドラーが定位置から動かずに指示を出すだけのトレーニングは 脳を刺激するほどの楽しみにはまだなっていないようだ。今後、理解精度を高めていくことによって 自信をつけることが出来れば、変わってくる可能性はあると思う。


腰痛か、足先の骨のヒビか骨折か、近所の獣医でレントゲンを撮って以降、臨床医・ホリスティック獣医を含めて6か所の病院へ行った。自分が治療に通っている鍼灸治療院の院長にも相談してみた。
実は、競技を引退させることには あっさりと決断できたのだけど、夜な夜な徘徊する姿を見て 外科執刀してアジリティを継続させる方がQOLを保障できるのではないか、と迷い始めたのだ。

スポーツドッグとして生きてきたシュンクンのことを話した。
飼い主がどうしても競技を継続することを望むのであれば、外科手術も選択肢の1つではある。神経圧迫箇所を明確にするために再び全身麻酔をかけてMRIを撮影する必要がある。圧迫されている部位の神経の圧を逃がすために、健全部位の脊椎を削るのが外科手術法。しかし 別の個所で再発の可能性も高く、完治するわけではない。

どの医者も外科手術は薦めなかった。
現在はまだ、時々、右後ろ足先を浮かし気味にしていたり、階段を上ることをためらったりするくらいで、日常生活には支障がない。しかし、アジリティどころか ソファから降りた瞬間や、玄関の上がり框に上がった瞬間など、何気ない日常の生活の中での動作の何がきっかけで半身不随になるようなアクシデントに結びつく可能性がある、とのこと。その場合は 選択の余地なく外科手術になるらしい。
当然のことだが、一生のうちに背骨を削るような手術は何回もすべきものではない。万が一のアクシデントによる手術に備えて、今の段階では手術しないことが普通だそう。

脊椎の健常部位を削る、と聞き、私の気持ちから外科手術の選択肢は消えた。
そうまでしてアジリティを続けなくたっていい。それに代わるワクワクするような活動を見つけていく方が、私たちには合っていると思う。

アジ練をしなくなって たったの3週間でシュンクンの胸周り・肩周りの筋肉は小さくなり、ハーネスのサイズがまったく合わなくなった。
今の段階では ダウンしない程度の運動の保障はして良い。と言うか、骨格の疾患である以上 筋肉が衰えてしまっては歩行難などの症状が早まる可能性が出てくる。
その代わり、今まで以上にメンテナンスを丁寧にすること。
上下運動は避けること。
車の乗降などの段差は すべて抱っこにすること。

馬尾症候群も変形性脊椎症も進行形の疾患だ。
まだ3歳のシュンクンにとって、酷な病気。最終的には 排泄障害や半身不随になるケースもある。

進行の速度を遅らせるべく、種々のケアを取り入れてみること。
筋力は維持する必要があること。
シュンクンの精神的な充足も保障すること。
身体を冷やさないように常に留意すること。


今まで取り入れなかったケアも試行錯誤しながら、合うものを探してみよう。
ただ 普通に歩いたり走ってくれることが ありがたい。
シニア期になってやっと気付くことが普通だろうけど、シュンクンの存在そのものが嬉しくて ありがたいよ。
母が すぐに着手すべきなのは、自宅の階段のリフォームだね。



スポンサーサイト
2015.02.11 / Top↑